境界線の話
金曜日が七夕だったりして、イベントも沢山ある週末をみなさん過ごされているかなと思いますが、、
私は昨日、2年ぶりに両親に会いました。
長いこと家族との関係に悩まされ、良い子供でいようとして色々色々頑張ってやって、結局どれも自分のためになっていなかったと気づいて絶縁宣言し、その後連絡を絶っていましたが、私の準備が整ったということなのか、両親が私の住んでいる街に来る用事ができ、会うという流れになりました。
あれほど二人を、特に母を恨んでノートに死ね死ねと書き殴っていましたが。最近の読書などで少しまた気づきができていたおかげか、ほとんどの時間心を乱されることもなく、むしろ楽しく過ごすことができました。
読んでいた本はヘンリー・クラウドとジョン・タウンゼントの「境界線(バウンダリーズ)」です。私は近所の図書館で借りてきて読みました。これのおかげで、私に決定的に欠けていた生きるための技術がなんだったのかわかりました。
そうだよね、人と人との安全な境界線について教えられることが一切なかったばかりか、常に侵入を受けていたんだもんね、それは訳が分からなくなって壊れるはずです。
私はまだこれを読んだだけで実際に人と自分との境界線を守れる状態になるための練習をした訳ではないのです。理屈はわかったけど、できる訳じゃない。だから両親に会うのもある意味不安ではあったけれど、最低限自分が主張したいことはし、意外にもそれを聞き届けてもらえて、逆に驚いています。相手は絶対に変化することがないと勝手に思い込んできていたけれど現実は違っていました。
もしちゃんと自分を守れるなら警戒して二人を避ける必要もないのかもしれない。そしてそれが他の人に対してもできるなら、人を避ける必要もないのかもしれない。
そんな気づきがありました。
この本に関して付け足し。
この本はアダルトチルドレンに特化して書かれた本ではないですが、アダルトチルドレンが作られていく状況にとても理解を示してくれていると感じます。
私の中では [ AC = 境界線のない人 ]
その上で、いま生きていく上で起こってくる問題に私たちがどう対処していったらいいかを教えてくれる。いきなり誰かと境界線を引くのではなく、まず自分の周りに自分をサポートしてくれる人を集めて、例えば自分がその関係を絶っても他に行くところがあるようにしてから境界線を引く、とかね。
聖書をベースに書かれているのではあるけれど、内容はユニバーサルに当てはまるものです。そして境界線の問題を乗り越えるのは一人の力ではできません、とはっきり言っています。意志と勇気で乗り越えよう、とか言わないところがとても救われました。
- 作者: ヘンリー・クラウド,ジョン・タウンゼント,中村佐知,中村昇
- 出版社/メーカー: 地引網出版
- 発売日: 2004/10/01
- メディア: 単行本
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